訴えられる医者
医療事故専門の弁護士の書いた興味深い文章を読みました。訴えられる医者と訴えられない医者について。当事者として、とても納得できるので、ご紹介します♬
医者が医療事故で訴えられるかどうかは、ミスを犯す回数とはほとんど関係なく、訴訟を分析したところ、腕のいい医者が何度も訴えられたり、たびたびミスをしても訴えられない医者がいることがわかった。一方で、医者にミスがあっても訴えない人がかなりの数に上ることもわかった。要するに、患者はいい加減な治療を受けただけでは医者を訴えない。訴訟を起こすにはほかに「わけ」がある。その「わけ」とは何か。
それは、医者から個人的にどんな扱いを受けたかである。
飲食店などで苦情になるのは、料理がまずかったとか、料理が遅い、という事実より、その後の店側の対応が悪かった、というのがほとんどで、店員が、「謝っていない」、「態度がでかい」、「誠意がない」といったときに起こる。
起こってしまった事故などの事実よりもその後の対応で決まる。
人に好かれないタイプの典型は、「偉そう」、「傲慢」、「威圧的」、「見下す」といった態度で接する人たちだ。反対に、好かれるタイプは、「謙虚」、「気遣いがある」、「人なつこい」、「愛きょうがある」、「可愛げがある」という人たち。
人間の意識や態度は、言葉遣いや、声の調子に歴然と現れる。
だから、誰かと、ほんの二言三言、言葉を交わしただけで、人間性なり性格が判断されてしまうということは心しなければならない。
訴訟される医者も、嫌われる人間も、突き詰めれば、「人を大事にしているかいないか」によって決まる。人を喜ばせ、大事にする人間でありたい。
人間とは、そういうものです。
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